保護犬の施設は山奥
~ママの記憶~
高速を降り30分程度
山の方に向かって走って行きました。
手書きの地図を頼りに「大きな木」や「手書きの看板」を目印で
やっとたどり着きました。
人里離れた土地でした。
※あくまでも4年以上前の記憶を頼りに書いています。個人の感想です。施設の名前は伏せいています。
山の中の抜け細い道の奥にある砂利が敷いてあるだけのような駐車場に車を停め施設に向かうと小さな川が流れていました。
そこに水鳥が籠に入っていたので
「これも保護されているペットの一つ」だと驚きました。
保護施設にいる動物は300以上?!
保護している数は300とホームページにはありましたが
事務所に向かう道の左右にたくさんケージが並んでいます。
そこは目に付きやすい場所だからなのか
「いきなり大きな声で吠えてくる子」「病気の子」
が集めてあるようでした。
首の周りにプラスチックの首輪のようなものを付けている子
元気のない子、年老いた感じの子もたくさんいました。
その間を通り事務所に入ると
机の上に生まれたての猫ちゃんが5、6匹。
スタッフの人が必死でミルクを与えているところでした。
「かわいい」と思ったのは一瞬、大変さが伝わってきました。
おそらく3時間ごとにミルクを与えるような
大変な時期だったのではないかと思います。
事務所で受付を済ませると私たちは敷地内を見せてもらいました。
外には大きな洋犬、日本犬、ミックス犬も多数、外で飼う犬がたくさん。
ケージもちょっとした坂にも
次々建て増ししていった感じが伝わってきました。
建物の中には所狭しと
ケージがマンションのように組み立てられていました。
部屋にも何匹か離し飼いにしてありました。
ただ当然全てトイレトレーニングしているわけでなない様子も
みてとれました。
途中で散歩に出かけるスタッフの人にも出会いました。
5、6匹を一同に操るその技は見事でした。
もちろんこちらも
トレーニングされている犬ではないことはすぐにわかりました。
引っ張ったり止まったり大変そうだなと見て通りました。
初めての私たちに紹介されたのは柴犬
そこで犬を飼った経験のない私たちに紹介されたのは柴犬でした。
私は幼い頃実家で飼っていたこともあり馴染みがありました。
相性をみるためにもお散歩をさせてもらうことになりました。
まず紹介してもらったのは2歳くらいの若いやんちゃな子達2匹でした。
とても可愛くておそらく一匹ずつ散歩してもらうのがうれしかったのか
とても喜んで散歩についてきてくれました。
当時小学生だったうちの子二人もはじめての散歩に大喜びでした。
その2匹の柴犬の散歩が終わりどうしようかと話をしてた時、
実は私は後ろのケージにひっそりと黒柴がこちらを見ているのに気づきました。
私自身柴犬は慣れているし好きなので良かったのですが
どうしても亡くなった実家の柴犬を思い出してしまい
少し悲しくなるところがあったのです。
運命を感じたのは勧められた犬ではなかった・・・
同じ柴犬でも黒柴
と言っても黒い柴犬がいるということはその日初めて知ったのですが
に興味を持ちました。
事務室の方にお願いして扉をあけてもらい散歩に行こうとしたのですが
今思えばその時から散歩という習慣を知らなかった
散歩に行こうとせずただ足元にゴロンと転んでくるのでした。
私も子ども達もその仕草にメロメロなり
この子を譲り受けることで心が決まりました。
実は施設の方は色々と心配されたのです。
年齢が8歳ということもあって
飼う期間が少し短くなってしまうのではないか
実は一週間前に去勢手術をしていてその傷口がまだ癒えていない
ワクチンを打ったのだけれどもアレルギー反応が出てしまった
なども説明を受けました。
体が弱い子かもしれない
飼いはじめて病院通いになっては・・・ということも頭をよぎりましたが
その仕草にハートを打ち抜かれたのですから
どうしようもありませんでした。
飼い始める覚悟・・・何があっても最後まで
もし病気がちであっても
最後まで飼うという覚悟を決め
その子を譲り受けることにしました。
後日改めて譲り受けに行く日まで
スタッフの方とメールと写真を使って
飼う場所の環境を整えるためにやりとりをしました。
当日は
「最後まで責任を持って飼う」という誓約書
登録料2万円ほど
リードやハーネスを購入し帰りました
契約の時点では
その後施設の方が急に家を訪ねても大丈夫ように
「いつでも万全な環境を整えて」あげてください
とは言われました。
実際には来られることはなく、特に連絡はありません。
ただ施設のお便りが定期的に届くのと
寄付金を兼ねたカレンダーを購入したりという交流は続いています。
施設に寄せられる動物の数や必要な物資を目にしてしまった以上
そのような団体への寄付については
出来る限りしようという気持ちになりました。
保護犬という選択肢を一人でも多くの人に
私自身は一匹しかお世話することはできないのですが
SNS、Facebookに載せた事で
わずかですが力になることができました
ペットを亡くしたばかりの友達が
次を迎えるのであれば保護施設から迎えたいと
同じ施設から譲り受けたのです
口コミという形でこの活動を知ってもらい
動物たちの助けになればなと思いました
そしてこのブログも4年たって色々なことが分かった今
一人でも多くの方に知ってもらいたいなと思って書いています
良かったら同じように犬を飼おうと思っている人に選択肢として広まりますように^^
あっ可愛い花かんむりしてますが男の子です(笑)